2018年1月26日金曜日

2017 年 9 月 27 日〜 2018 年 1 月 5 日分記事への M・Y 君の感想 2 (M.Y's Comments on My Blog Posts from September 27, 2017, to January 5, 2018 -2-)

[The main text of this post is in Japanese only.]


わが家のロウバイの花。2018 年 1 月 15 日撮影。
Blossoms of wintersweet in my home; taken on January 15, 2018.

2017 年 9 月 27 日〜 2018 年 1 月 5 日分記事への M・Y 君の感想 2

 M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" の表記期間の記事への感想を 2018 年 1 月 22 日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。(M・Y 君の感想には「筆者」の語が多く出てくる。この語は文を書いている自分自身を指す場合にも用いられるが、ここでは感想の対象になっているブログの筆者 T・T を指していることに留意されたい。)



3. 京丹後へのバス旅行 -1-~-5-
 12 月 2 日(土)、妻と早朝に家を出て、「京丹後『和久傳の森』と ちりめん街道」と称する、日帰りバス旅行に参加した。帰途のバスは交通渋滞に会って、予定よりも 30 分ほど遅れて大阪に到着したが、充実した旅だった。
と書き出し、5 回にわたって旅行での見聞を詳しく書いてあります。「和久傳の森」から「ちりめん街道」までは少し距離があるようですが、一日でその両方を訪れる日帰りバス旅行は、大変効率的でよい旅行だと思います。

 私は京都の町を散策していて、御池通りから河原町通りへ出る時、堺町通りに入ってすぐ左側に、「室町和久傳」という大きな料亭を見て、「和久傳」を知りました。この料亭の所有者が、植物生態学者・宮脇昭氏の指導で、2007 年から手がけ 56 種類の木々 3 万本が育つ和久傳の森を造り、安藤忠雄氏が自然の光や風を取り込んで、独特かつシンプルな設計の「森の中の家 安野光雅館」を建てていることを知り、経営者として世の中によい物を残そうという心意気に感心しました。また、安野光雅館を写真で見て、その簡素の美に感銘を受けました。

 ちりめん街道についても、掲載された写真やリンクされた情報を併せて見ていくと、江戸から明治・大正・昭和初期にかけて、高級織物「丹後ちりめん」が隆盛を極めた場所であり、ちりめん産業によって町を近代化した建物の多くが現在も住宅として利用されながら残っており、2005 年に重要伝統建造物群保存地区に指定された貴重な遺産であることがよく分かります。


T・T のデジタル論文集第 1 巻表紙。
The cover of T. T.'s Collected Works (Digital) Volume 1.

4. K・F 氏へ:私の論文集第 1 巻
K・F 様
 先日の電話では、先のメールに書き忘れた ResearchGate (RG) の最近の問題についてお話ししたいと思い、ややこしいことを述べて、失礼しました。文にまとめると以下のようなことです。
 先般、私がこれまで RG サイトに置いてきた post-print のうち、Elsevier に著作権のあるものが全て非公開の private file に変更されていました。不思議に思っていたところ、間もなく Nature 誌のオンラインニュースで、Elsevier が RG 社を著作権侵害で訴える準備をしているということを知りました。私が置いている post-print は、公開しても大丈夫なはずなので、private file から公開の形に自分でいったん戻しましたが、考えてみると、コメントなどを付けている点で、post-print の掲載規定には反しています。そこで、それらをまた private file に戻しました。しかし、private file のままにしておくことや、コメントを消去してしまうことは惜しいので、この際、コメントを付けた体裁での掲載が可能な、自分のデジタル論文集にまとめようと思い立ちました。
 以上のような次第で、まず、修士課程時代の論文 5 編を第 1 巻としてまとめましたので、添付します。論文 1、2、4 に付けたやや長めの「歴史的」コメントは、貴殿にもご興味があろうかと思います。ご笑覧いただければ幸いです。
 T・T
 引用に当たって一部省略しましたが、以上のように述べられています。これについて、筆者から私にも論文集第1巻のファイルを添付して、以下のようなメールが届きました。
[…]「歴史的」コメントは、貴君にもご興味があろうかと思います。K・F 氏からは「コメントは論文本体のように無機質ではなく、研究されたその場の情景、雰囲気、人間関係など想像出来、ご自分の論文集には貴重なものだと思います。私は興味をもって読ませていただきました」という感想を貰いました。[…]目下第4巻の編集中です。論文集として集めるに当たっては、タイトル、氏名、所属機関、受理年月日、アブストラクトなど、各論文の冒頭の部分は体裁を揃えた方がよいだろうと思い、そのための編集変更をするほか、デジタル化した post-print に誤りを見つけて修正したり、新しくデジタル化の必要な論文があったり、編集時のコメントを追加したりで、結構時間のかかる仕事ですが、楽しんでやっています。
 私もこの論文集に眼を通しましたが、K・F 氏の感想は簡潔に全てのことを言い表わしているようで、全く同感です。多数の論文を楽しみながら年月をかけてデジタル化された、コンピュータ・ソフト活用技術と熱意に敬意を表します。

 [T・T の注記]Y 君からのメールには、論文集についてもう少し詳しい、次のような感想がありましたので、感謝して紹介します。「貴君の労作『論文集第一巻』は、論文そのものの素晴らしさは言うに及ばず、共同実験テーマにおける貴君の修論と、武藤二郎先生、岡野事行先輩の博士論文のすみわけの話、加速器と測定器の配置図、実験試料の造り方の詳しい記述などいろいろあり、興味深く読ませていただきました。この論文集が、必要とされる学生や若き研究者の眼に止まることを祈ります。」
(完)

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